「境界標」の読み方「境界標の意味」をわかりやすく専門家が解説します

「境界標」ってなんて読めばいいの?「境界標」って何?

わかっているようでわからない事って結構多いですよね。
「境界標」読めますか?
読めても何のためのものなのかわかりますか?

「境界標」「きょうかいひょう」又は「けいかいひょう」と読みます。

「境界標」は土地にとって大事なものです。
わかりそうでわからないで終わりにしてはいけないものです。

今回は土地境界及び測量についての専門家である土地家屋調査士が、「境界標の読み方」・「境界標が表すもの」・「境界線、境界点、境界、筆界の関係」・「境界標の読み解き方(見方)」について解説します。

 

1 「境界標」の意味

1-1 境界標の読み方

「境界標」は「きょうかいひょう」又は「けいかいひょう」と読みます。

1-2 境界標が表すもの

「境界標」とは「境界」を定める標識のことです。

「境界」の意味は「事物や領域などを分ける境目のこと」です。
土地で言えば地所の境目のことを言います。

1-3 境界線、境界点、境界、筆界の関係

一般的に境界と呼ばれていますが境界には大きく分けて2種類あり一つは自分の土地の正式な境である「筆界(ひっかい)」とブロックなのでお互いに認識している境である「所有権界」です。
「筆界」と「境界」の違いについては「土地の価値を高める境界確定のすすめ!」をご参照ください。

「境界」は地所の境目のことだとお伝えしましたが、では「境界標」とは何なのでしょうか?
「境界」は地所の境目ですが、実際はここが境目だというようなものは何もありません。
これを目で見えるようにするのが「境界標」です。

上図でAとBを結ぶ線が境界線ですが、境界線は目に見えません。
この目に見えない境界線を見えるようにするのが「境界標」です。
「境界標A」と「境界標B」を結んだ線が「境界線」となります。

2 【種類別】「境界標」の読み解き方(見方)

2-1 コンクリート杭の読み解き方

画像のようなコンクリート杭には十字、矢印、T字、―(マイナス)の形をしたものがあります。それぞれの読み解き方は以下で詳しく解説していますので、照らし合わせてご確認ください。
(コンクリート杭の見方)
https://www.en-groups.com/blog/boundary-marker-type#1-1

2-2 金属標の読み解き方


画像のような金属標は金属プレートも呼ばれ種類はコンクリート杭と同じで十字、T字、矢印、マイナス等があります。
すでにブロックなどの積んでありコンクリート杭を設置できない場合などに使用します。境界標の見方もコンクリート杭と同じです。
金属標の読み解き方は以下で解説しています。照らし合わせてご確認ください。
(金属表の見方)
https://www.en-groups.com/blog/boundary-marker-type#1-3

2-3 御影石(みかげいし)の読み解き方

画像のような御影石は石の頭の中心部分の小さな丸のくぼみがあります。
その丸のくぼみが境界点となります。

御影石は大正~戦後まで多く使われていました。
現在では御影石を設置することはありません。

御影石の読み解き方は以下で解説しています。照らし合わせてご確認ください。
(御影石の見方)
https://www.en-groups.com/blog/boundary-marker-type#1-2

2-4 プラスチック杭の読み解き方


画像のようなプラストック杭は頭に何の印もないプラスチック杭のほかにもコンクリート杭や金属標のように十字やT字、矢印等のプラスチック杭もあります。
プラスチック杭は境界標として設置することは少なく、木の根があって土が掘れなかったり何らかの障害がありコンクリート杭が設置できない場所等で使用します。
境界標の見方はコンクリート杭や金属標と同じです。

プラスチック杭の読み解き方は以下で解説しています。照らし合わせてご確認ください。
(プラスチック杭の見方)
https://www.en-groups.com/blog/boundary-marker-type#1-4

2-5 その他境界標の読み解き方

その他、境界標の種類のは「鋲」・「刻み」があります。

その他の読み解き方は以下で解説しています。照らし合わせてご確認ください。
(その他境界標の見方)
https://www.en-groups.com/blog/boundary-marker-type#1-5

3 まとめ

「境界標」の読み方、「境界標」が表すもの、「境界線、境界点、境界、筆界」の関係と「境界標」の読み解き方(見方)を解説してきました。

我々専門家は普段から見ている言葉なので当たり前だと思っていますが多くの人は正しい読み方なんてわからないのが普通です。

「きょうかいひょう」「けいかいひょう」どちらも正しい読み方で同じ意味です。
この「境界標」は見えない境界線を見えるようにする大切なものであることもお伝えさせていただきました。

読み方から検索して「境界標」の大事さをわかってもらえればこの記事を書いた意味があります。

この記事が皆様の大切な不動産を安心・安全な価値にする一助になれば幸いです。

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