【境界標の種類】金属標の全てを境界の専門家土地家屋調査士が解説!

・お隣との境界に金属の矢印が貼り付けてある
・金属の境界表が取れてしまった
・金属の境界標の見方がわからない

このように思われて検索されたのではないでしょうか?

お隣との財産界を見える化する境界標にはいくつか種類があります。
コンクリート杭、金属標、鋲、プラスチック杭、御影石・・・

この記事では、いくつかある境界標から金属標について詳しく解説していきます。
金属標は、金属プレートとも呼ばれ、最近では多く使用されています。

金属標は、コンクリート杭などに比べ比較的簡単に設置できるほか、既にブロック塀が建っている場合などでも、ブロック塀を壊す事なく設置できるというのが多く使用されている理由です。

このようなメリットの反面、金属標はボンドなどで貼り付けることが多いため、コンクリート杭に比べると取れやすいというデメリットもあります。

本文では、金属標の種類、見方、取れてしまった場合どうすればいいか等をわかりやすく解説します。
金属標に関しては、この記事を読んでいただければほとんどわかると思います。

しかし、それでも「こういう場合は?」という方は是非土地家屋調査士法人えんに相談してください。

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1、 金属標の種類と見方

金属標の種類には、十字、矢印、マイナス(方向)等があります。

それぞれについて詳しく解説します。

(十字)

境界標というとこの形を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
境界の位置は、縦線と横線の交点となります。

(矢印)

最近では、このような矢印タイプの境界標が多くなってきました。
特に、斜め矢印のタイプが多いように感じます。

境界標は、民法223条で「土地所有者は、隣地の所有者と共同の費用で境界標を設けることができる。」と規定されています。

また、民法229条では、「境界線上に設けた境界標、囲障、溝及び塀は、相隣者の共有に属するもの推定する。」と規定されています。
以前は、ブロック塀を境界線の中心に建てることが多かったため、十字の境界標を設置することが多かったですが、最近はブロック塀を自分の敷地に建てる方が多くなってきたため境界標も斜めの矢印を設置することが多くなりました。

境界の位置は、直矢も斜め矢も矢印の先端となります。

(マイナス)

マイナスの境界標は、ほとんど設置することはありません。

この境界標は、境界の位置を示す境界標ではなく、境界線の方向を示す境界標になります。

土地境界確定測量をする場合、道路(公道)が未確定の時は、金額が大幅に高くなってしまいます。
一般的に売買の場合は、全ての境界を明らかにする必要があるため道路の確定も行いますが、自宅を建築する場合で道路の境界確定が不要な場合などには、マイナスの境界標を設置する場合もあります。

境界標の種類について詳しくお知りになりたい方は、「境界標の種類を徹底解説!これであなたも境界標通!」をご参照ください。

2、金属標が取れてしまったら

 

金属標が取れてしまったら土地家屋調査士にご相談ください。

金属標は、ボンドで貼り付けるタイプも多く、取れてしまう場合もあります。
ボンドといっても結構強力なボンドで手で剥がそうと思ってもなかなか剥がれるものではありませんが、長い年月が経っていた場合などは、取れているものもあります。

ボンドは、ホームセンターにも売っていますが、取れているからといって勝手に貼るのは絶対にやめてください。

このような場合は、土地家屋調査士に依頼して境界標の復元を行う必要があります。
境界標は、お隣との財産界を示す非常に重要なものですので、取れてしまった場合に境界復元は専門にお任せください。

境界標復元について詳しくお知りになりたい方は、「見えない境界を見える化する、境界標復元とは何か?徹底解説!」をご参照ください。

境界標の正しい設置方法について詳しくお知りになりたい方は、「境界標はお隣さんとの境界を示す大事な目印!正しい設置方法を解説」をご参照ください。

境界標がずれていると思われた方は、「【境界標がずれる5つの原因】専門家に依頼して解説」をご参照ください。

3、 まとめ

境界標の種類の一つ「金属標」について解説しました。

ある日、ブロックを見たら見たことのない金属の標識が貼り付けられていた。
・これは何を意味しているのだろう?
・勝手に貼られて気持ち悪いから剥がしてしまおう!

貼ってあったはずの金属標が剥がれていて敷地に落ちていた。
・ホームセンターでボンドを買ってきて貼っておこう

このように思われていた方も、この記事を読んでいただければどのように対処すればいいのかお分かりになったのではないでしょうか?

境界標は、お隣との財産界を示す大切なものです。
種類、見方、取れてしまった場合の対処法をしっかり理解してご自分の大切な土地を安心・安全な価値あるものにしていきましょう。

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