土地家屋調査士えんの川本です。
測量の依頼をし、測量業務が順調に進んでいきますと、お隣との境界立会い、境界標埋設、境界確認書をお隣の方と取り交わしするという流れで進んでいきます。
このお隣との境界確認書を取得する段階となって、ハンコ代という名目や、足代等の名目で金銭の要求をしてくる方がいらっしゃいます。はたして、このような要求は、正当な要求なのか、それとも不当な要求なのでしょうか?
この行為は、特段慣習というわけでもありませんし、法律上何か根拠があって請求権が発生しているというものでもありません。
この金額については、相場というものは特になく、数万円から何百万円までさまざまですが、以下のように考えることができます。
①境界問題に限らず、何らかの形で紛争が発生しており、和解契約金、和解金としての要素を含む
②こちらの窮状に乗じて、不当に高い金銭要求をすることは、公序良俗に反し無効である
いずれにしても、このような金銭要求が発生した場合には、状況にもよりますが相手の意図をしっかりと見極め、慎重な対応が必要ですね。