「不動産の表示に関する登記」は不動産登記法で義務化されているものも多く、需要が減ることはないでしょう。売買・相続・建築・融資などの際、必ずと言っていいほど調査・測量・登記が求められ、大きな法改正がなければ仕事は発生し続けます。
AIやロボットでは替えがきかない高度なコミュニケーションや信頼関係が求められる業務も多くあります。
えんの仕事
土地家屋調査士とは
土地・建物に関する調査・測量を行う専門家
不動産所有者から依頼を受け、「不動産の表示に関する登記」に必要な調査・測量・登記・筆界特定手続等を行います。
法務省が管轄の国家資格者
権利の客体物を正確に登記記録に反映・公示することにより、不動産取引の安全の確保、国民の財産の明確化に寄与するといった極めて公共性の高い仕事です。
土地家屋調査士の将来性
こんなところから相談がきます
司法書士、税理士、弁護士などの士業
権利に関する登記担当の司法書士、相続税担当の税理士からの依頼
不動産販売会社、不動産会社
売買で境界を明確にする際など、土地所有者から紹介を受けての依頼
ハウスメーカー
土地の一部に建物を建てる際など、土地所有者や施主から紹介を受けての依頼
個人・法人の不動産所有者からの直接依頼
境界線トラブル、財産保全のための測量など、当事者からの依頼
こんな相談が来たら出番です
隣地から境界確認依頼が来た、うちの土地も調べたい
土地の売却時に境界不明が発覚、お隣と境界トラブル
土地の一部を売りたい、土地の一部に建物を建てたい
兄弟姉妹で土地を分けて相続したい
建物を新築、増築した
建物を解体した
畑をやめて駐車場にしたい
一般的なワークフロー
土地の境界確定から分筆登記までおよそ3～4ヶ月必要です。
※ご依頼の内容によりフローは異なります
相談～業務開始まで
相談内容・目的・ゴールまでを確認し、見積書とスケジュールを作成。契約締結後、業務スタートです。
事前調査、現地作業
役所にある資料の調査、現地で境界標の探索・測量を行い、今後の立会確認のため、近隣へご挨拶します。
計算、追加測量、協議、線形決定
算出された測量データと既存資料を照合し境界線を決定。追加測量や役所と協議しながら進める場合もあります。
境界立会（確認）、境界設置
関係者が現地に集合し、境界を確認。境界が無い箇所や分割点には境界標を設置します。
筆界確認書の集印、道路証明取得
関係者から筆界確認書に署名捺印をもらい、道路を役所と協議した場合は道路証明書を取得します。
分筆登記、登記完了、納品
最後に分筆登記を申請します。登記完了後、証明書を取得し、成果をまとめて納品で完了です。
えんで働く魅力
得られるスキル
土地家屋調査士のノウハウ
未経験者は補助者としてスタート、2～3年目以降はメイン担当として仕事を進めます。一連の流れを何度も経験することで、着実にスキルを伸ばせます。
情報整理力
書類申請などのデスクワークは、正確な情報の収集、整理、共有、論理的思考、そしてスピードが求められ、どんな仕事でも必要な総合力が身につきます。
信頼される人間力
スムーズに交渉が進まない場合、双方が納得いくよう、折衝力が必要です。信頼関係を短期間で築く能力が求められ、コミュニケーション力が養われます。
マネジメント力
チームスタッフをまとめる立場になると管理能力が求められます。適切な目標設定、問題解決力、判断力、コミュニケーション力など、総合力が身につきます。
